【境界線上に立つ】
今回の「境界線上のヘヴン」に
参加するときに決めたのは、
とにかく無垢に空っぽになって
吸収しよう。ということでした。
自分の踊るときの手応え、
踊り方、価値観、自分に対する見方。
そんなありとあらゆる物を手放して、
全力で挑まなければ尚子さん作品には立てないし、
私も変われない。
これは,以前から思っていた事でした。
そう思っても
不器用ですぐにギンギラアドレナリン放出(笑)な私なので、人から見れば、結局は私のままなのかもしれないけれど、
私にとっては、
大きな変化だったように思う。
ああーーっ。
もうすぐ本番なんですね〜。
嬉しいのに日々無性に寂しいです。
初めて音がついた時のわくわくした気持ち、
キノコ頭がなかなか伸びてくれなくて困ったり、
女子だけで朝から話し合い、お互い注意しあって練習したり。
衣裳が楽しみでメイドにテンション上がったり、
などなど。
言い尽くせない感謝とこの全てを抱えて、本番に臨みます。
「境界線上のヘヴン」
みなさまに観て頂けたらうれしいです。
林 七重
☆☆☆☆☆☆☆☆
【どん欲の極み 林七重。】
七ちゃんが705のクラスに来たのは、
数年前に創ったボレロのオーディション前でした。
そのオーディションも見事受かり、その後も705に通う体で、数年あまり。
しかし、沢山のチャンスが欲しくて、経験したくて、
あっちもこっちもな七ちゃんは、
公演がある時は真面目にお稽古に通ってきて全力でやりますが、
日々を通してちゃんと705トレーニングを積み上げる作業というものは、
正直してきませんでした。
いや、本人はしていたつもりかもしれません。
しかし、705ムーブメントはそんな簡単に習得できるものではないのです。
どこまで本気でこの人はやる気があるのだろう?というのが、
ついこの3月までの私の見解でした。
どん欲が悪いわけではありません。
かくゆう私も小学生の時点で師匠から「尚ちゃんはどん欲だからね〜」
と言われておりました。
それだけ真剣に一生懸命ダンスに取り組んでいるからこそと思います。
ただ、私も遊びで作品を創ったり、教えをしているわけではないので、
他を優先させてリハをお休みされても困るし、全力で取り組んでくれる人、
自分の信頼できる人と作品創りはしたいというのが本音なわけです。
今回、七ちゃんはそれらの私の気持ちも分かった上で、参加を決めました。
もしかしたら本人的には沢山チャンスは逃したかもしれません。
でも私は七ちゃんが真剣にこの作品に取り組んでくれている姿に、
今までにない以上の信頼と、愛情と、
これからの七ちゃんの未来を感じております。
ダンサー全員にとって、どの本番も通過点に過ぎないとは思いますが、
今回の本番も今後の底力になるようなものを何か経験してもらえればと
願っております。
そんな七ちゃん、強い七ちゃんのイメージを持っている人も多いと思いますが、
本当に柔らかく切なく、どんどん素敵になっていき、
私の大好きな何とも言えない表情も(私はそこに七ちゃんの魅力を感じるのです)
沢山お目見えしております。
真摯に取り組んでそしてゴールまで一緒に駆け抜けてくれる事、
かなり私からキツいことを言われながらもあきらめずに
ムーブメントの模索をしてくれたこと、
七ちゃんに心より感謝してます。
そしてその努力は絶対に七ちゃんの身になっています。即席ではありません。
では、そんな林七重のダンス、表現もお楽しみにしててくださいね。
705 / 菊地
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