【YOUのがむしゃらって何ですか?】
まゆみ先生が705の門を叩いたのは、3年ぐらい前でしょうか。
ちなみに、まゆみ先生はあだ名です。
大学時代に周りのお友達にそう呼ばれていた様で、
私も引き継がせていただき、そう呼んでます。
幼少よりクラシックバレエを習い、基礎はバッチリと身につけているまゆみ先生。
日芸での大学生活中にコンテンポラリーに移ったわけですが、
何がキッカケなのか、705のスタジオに現れたわけです。
とってもキレイで、静かで、余計なお喋りも殆どしないまゆみ先生。
「どうしてうちに来たのかね〜?」と、ある時聞いてみました。
「自分の殻を破りたいと思ったので」と
かなりの沈黙後、まゆみ先生はそのように答え、
「そんなら、705はうってつけだね!」と私も返答したのと同時に、
こんなに静かであるけど、きっとまゆみ先生は内に秘めて燃えるタイプなのだと
思い込みました。
まだ学生だったまゆみ先生は、本人の意思により大学の卒業公演を蹴って
前回の705公演「The 式典」に参加してもくれました。
きっと、学校内で毎日お友達が卒業公演目指しワイワイやっているのを横目に
705リハに来なければならなかったのは、
大層辛かったのではないかと察しておりました。
そして前回のカンパニー公演が終わった際に、
「この公演に出れて本当に良かったです」と言ってくれた事や、
よっぽどの事がない限り週3回のお稽古をお休みしないこと、
そして何よりもコンクールの指導などをしながら、
より一層まゆみ先生の魅力を沢山発見できたこと、などなど、
私の中ではまゆみ先生にチャンスをあげたいという気持ちが
大きくなっていったわけです。
そして昨年創った「境界線上のヘヴン」の試作では、
それなりに大人数いる出演者の中で
大切なシーンを担ってもらいました。
がっっっっっ!!しかーーーーし!!
まああああ、のんびりしていること!!
出来ない動きがあって結構なダメ出しを私から受けていても、
それほどがむしゃらに練習をしないまゆみ先生。
私が言われる立場なら3日間は寝れない精神状態になる感じです。
静かではあるけど感情は豊な人なはずなので、
傷つくことは傷ついていると思うのですが、
それでも大して練習をせず、本番に入って行きました。
その試作も終了後、私はまゆみ先生に
「まゆみ先生にがむしゃらってないの?」という気持ちをぶつけたわけです。
がいーーーんっ!て顔をしておりました。
そして今回、完成版のキャストを悩んでいる最中、
まゆみ先生からメールが来ました。
「今度こそ、がむしゃらになりたいです。」
そんなわけで、まゆみ先生に出演をお願いしたわけですが、
ここ2週間、また動きが出来ていないことを私から叱咤されたわけです。
朝練も自主的にやってがんばっている様ですが、出来ていないものは出来ていない。
辛かったことでしょう。
どうしたらいいのかも、まだ自分で解決はたぶん難しいのだと思います。
後日ダンスミストレスのさつと、ダンサーのあおちゃんが、
すごーく良くアドバイスをしてくれていました。
普段お稽古中から、みんなでアドバイスしあって向上し合って来た仲間です。
本当にありがたく、まゆみ先生も心強かったことでしょう。
そして、数日前の朝10時半から夜9時までのロングリハーサル。
会場の人に先にドアを開けてもらおうと朝8時45分に電話したところ、
「すでに一人女性が来ています」とのこと。
まゆみ先生に違いないと思いました。
そして会場に着いたら、まゆみ先生が一人黙々と練習しておりました。
どうやらまゆみ先生、がむしゃらを手に入れたようです。
そんなまゆみ先生のダンスも表情も、みなさまお楽しみに!!!
705 / 菊地
酔っ払ってるこもあって、泣きそうだぁ〜!
返信削除俺も、一緒に我武者羅をつかみに行く! やったろうぜ、まゆめせんせ!