【旅路の出発に向けて】
7年前、新国立劇場にたまたま観に行った公演で踊っていた尚子さんは、
ちょうどNYから帰国したばかりでした。
その時見た尚子さんは、まさに「疾走感」という言葉がぴったりで、
爆発的なエネルギーを持ったそのダンスに衝撃を受け、
目が釘付けになったのを今でも鮮明に覚えています。
そこから現在まで、レッスンやいくつかの作品に関わらせていただきましたが、
気づいたら今回の出演者で一番705歴が長い!?ということに…(驚)
しかしながら、705ムーブメントは奥が深く、
何年経っても完全に習得することが難しい。。
さらに今回の作品では、ムーブメントのさらに先、
作品の中に個々がどう存在するかということがいつも以上に重要な課題であったので、
リハーサル中はずっと悶々と身体と心の葛藤を繰り返してきました。
単なる動きのコピーではなく、それを自分なりのムーブメントに昇華させた上で、
この作品の世界の一員となり、そこにきちんと存在することができるように…
ミストレスの友さんやさっちゃんの力を借りながら皆で積み上げてきたものが、
舞台で ひとつの力になれることを楽しみに本番に挑みたいと思います。
今回この「境界線上のヘヴン」に付いている ¨天国すら疑ってみる。¨というキャッチフレーズが私は好きで、
一般的に天国と思われているようなことも当人にとっては実は地獄だったりするかもしれないし、
その逆も然り、つまり辛い事も見方を変えれば幸せに思えたりする。
あらためて、この作品と向き合いながら、自分にとっての天国ってなんだろうと考えた時に、
辛いながらも あぁでもない、こうでもないと踊りや作品と向き合って闘っている、
まさにこの時間なのかもしれないなぁと。。
何を境界線にするか、その先になにがあるのか。
そこは越えたい線なのか、越えてはいけない線なのか… 妄想が広がります。
踊っていても毎回、その時に湧き起こる感情によって目の前の境界線が変わったりするので、
本番も、自分がどんな気持ちでその境界に立っているだろう、
それが観ている人にはどう見えるだろうと思うと色々と楽しみです。
始まったら出っぱなしの90分、ダンサーにとっては体力と精神力との限界に挑戦ですが(笑)、
その長い旅路を観ているお客様と私たちとで色々と妄想を膨らませながら
楽しい航海が出来たらなぁと思っています。
応援よろしくお願いします!
池田美佳
☆☆☆☆☆☆☆
私なりの池田美佳ちゃんについて、たくさん書こうかと思っていたのですが、
美佳ちゃんの日記を読んで、ひとまず何よりも、
「今回90分を通して、いろんなみかりんを見てください」という感じです。
人には色んな面があってしかり。
舞台上でみかりんの中から溢れ出す色んな面を感じていただけたら。
そんなみかりんのダンスと表現をお楽しみに!!
705/菊地
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